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月染くんの茶碗蒸し

さぁ召し上がれ☆

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100万回生きたねこ


100万年もしなないねこがいました。

100万回もしんで、100万回も生きたのです。

りっぱなとらねこでした。

100万人の人が、そのねこを可愛がり、

100万人の人が、そのねこが死んだとき泣きました。

ねこは、1回も泣きませんでした。





あるとき、ねこは王様のねこでした。

ねこは、王様なんか嫌いでした。

王様は戦争が上手で、いつも戦争をしていました。

そして、ねこを立派なかごに入れて、

戦争に連れて行きました。

ある日、ねこは飛んできた矢に当たって、

死んでしまいました。

王様は戦いの真っ最中に、ねこを抱いて泣きました。

王様は戦争をやめて、お城に、帰ってきました。

そして、お城の庭にねこを埋めました。




あるとき、ねこは船乗りのねこでした。

ねこは海なんか嫌いでした。

船乗りは世界中の海と、世界中の港にねこを連れて行きました。

ある日、ねこは船から落ちてしまいました。

ねこは泳げなかったのです。

船乗りが急いで網ですくいあげると、

ねこはびしょぬれになって死んでいました。

船乗りは、ぬれた雑巾のようになったねこを抱いて、

大きな声で泣きました。

そして、遠い港町の公園の木の下に、ねこを埋めました。



あるとき、ねこはサーカスの手品使いのねこでした。

ねこは、サーカスなんか嫌いでした。

手品使いは、毎日ねこを箱の中に入れて、

のこぎりでまっぷたつにしました。

それからまるのままのねこを箱から取り出し、

拍手喝采を受けました。

ある日、手品使いは間違えて、

本当にねこをまっぷたつにしてしまいました。

手品使いはまっぷたつになってしまったねこを両手にぶらさげて、

大きな声で泣きました。

誰も拍手喝采をしませんでした。

手品使いはサーカス小屋の裏にねこを埋めました。




あるとき、ねこはどろぼうのねこでした。

ねこは、どろぼうなんか大嫌いでした。

どろぼうは、ねこと一緒に、暗い街を

ねこのように静かに歩きまわりました。

どろぼうは犬のいる家にだけ入りました。

犬がねこにほえている間に、どろぼうは金庫をこじ開けました。

ある日、ねこは、犬に噛み殺されてしまいました。

どろぼうは、盗んだダイヤモンドと一緒にねこを抱いて、

夜の街を大きな声で泣きながら歩きました。

そして、家に帰って、小さな庭にねこを埋めました。




あるとき、ねこは、ひとりぼっちのおばあさんのねこでした。

ねこは、おばあさんなんか大嫌いでした。

おばあさんは、毎日ねこを抱いて、

小さな窓から外を見ていました。

ねこは、一日中おばあさんのひざの上で眠っていました。

やがてねこは年をとって死にました。

おばあさんは、よぼよぼの死んだねこを抱いて、一日中泣きました。

おばあさんは、庭の木の下にねこを埋めました。




あるとき、ねこは小さな女の子のねこでした。

ねこは、子供なんか大嫌いでした。

女の子は、ねこをおんぶしたり、しっかり抱いて寝たりしました。

泣いたときは、ねこの背中で涙を拭きました。

ある日、ねこは。女の子の背中で、

おぶいひもが首に巻きついて、死んでしまいました。

ぐらぐらの頭になってしまったねこを抱いて、

女の子は一日中泣きました。

そして、ねこを庭の木の下に埋めました。

ねこは死ぬのなんかへいきだったのです。




あるとき、ねこは誰のねこでもありませんでした。

のらねこだったのです。

ねこは初めて自分のねこになりました。

ねこは自分が大好きでした。

なにしろ、りっぱなとらねこだったので、

りっぱなのらねこになりました。



どんなめすねこも、ねこのおよめさんになりたがりました。

大きな魚をプレゼントするねこもいました。

上等のねずみをさしだすねこもいました。

めずらしいマタタビをおみやげにするねこもいました。

立派なとら模様をなめてくれるねこもいました。


ねこは言いました。

「おれは、100万回も死んだんだぜ。いまさらおっかしくて!」

ねこは、誰よりも自分が好きだったのです。



たった一匹、ねこに見向きもしない白い美しいねこがいました。

ねこは白いねこのそばにいって、

「俺は100万回も死んだんだぜ!」

と言いました。

白いねこは、

「そう。」

と言ったきりでした。

ねこは、少しはらをたてました。

なにしろ、自分が大好きでしたからね。

次の日も、次の日も、

ねこは、白いねこの所へいって、いいました。

「君はまだ1回も生き終わっていないんだろ。」

白いねこは、

「そう。」

といったきりでした。



ある日、ねこは、白いねこの前で、

くるくると3回宙返りをして言いました。

「おれ、サーカスのねこだったこともあるんだぜ。」

白いねこは、

「そう。」

と言ったきりでした。

「俺は、100万回も・・・・・・。」

と言いかけて、ねこは、

「そばにいてもいいかい?」

と、白いねこに尋ねました。

「ええ。」

と、言いました。

ねこは白いねこのそばにいつまでもいました。




白いねこは、かわいい子ねこをたくさん生みました。

ねこはもう、

「おれは、100万回も・・・・・・。」

とは、決していいませんでした。

ねこは、白いねことたくさんの子ねこを

自分よりも好きなくらいでした。



やがて、子ねこたちは、大きくなって、

それぞれどこかへいきました。

「あいつらも立派なのらねこになったなぁ。」

と、ねこは満足して言いました。

「ええ。」

と、白いねこは言いました。

そして、グルグルと、優しくのどを鳴らしました。

白いねこは、少しおばあさんになっていました。

ねこはいっそう優しくグルグルとのどを鳴らしました。

ねこは、白いねこを一緒にいつまでも生きていたいと思いました。





ねこは幸せでした。













ある日、白いねこはねこのとなりで、

静かに動かなくなっていました。

ねこは、初めて泣きました。

夜になって、朝になって、

ねこは、100万回も泣きました。

朝になって、夜になって、

ある日のお昼に、ねこは泣きやみました。



ねこは白いねこのとなりで、

静かに動かなくなりました。





ねこはもう、決して生き返りませんでした。

















ええ話やなぁ・・・ シミジミ


最近タンスから出てきた結構昔の本。


途中、ほんとはネタでいこうかとおもったんですが、


これいぢれねぇわ



まぁ最後白いねこ死ぬとこ、


「世界の中心で、愛を叫ぶ」風にしてもよかったね。うん。


これさ、



真剣に読んでみ。




泣けるよ(´・ω・`)







ん?





なに?






著作権?






20060902234156.png


ずっと昔に線だけで書いた絵。


ああ懐かしいね。うん。


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  1. 2006/09/02(土) 23:43:52|
  2. その他
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
<<ちょいアンケートとかやってみる。 | ホーム | 思い浮かんだけども、>>

コメント

この絵本 持ってるよ~
いい話だよね・・・
  1. 2006/09/03(日) 03:48:15 |
  2. URL |
  3. runa #Lis.ZDmI
  4. [ 編集]

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月染

月染

Author:月染

1時間かけてここに貼れたイメージ絵です。  まじまじと見つめてやってください。       ほんとお願いしますよ                                    9/5 バナーとか作ってみたりして。

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